2011/06/28

水無月3.VDI環境をつくってみた

VDIのテスト環境を作ってみました。
・・・とはいえ、作ってみた感想としては利用する場面は特殊な状況の時だけかなぁと感じました。

作成は以下の@ITの記事を参考に。

Windows Server 2008 R2によるVDI実践入門
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/vdi01/vdi01_01.html

さて、VDI(Virtual Desktop Infrastructure)というのはそもそも何かというと、
hyper-v上に仮想クライアントOSをいくつか展開し、それらのOSへ利用者がhyper-v上にあることを特に意識せずリモートデスクトップ接続でつなぎに行く一連のシステムのことを指します。

結構 関連するサーバシステムとしては大掛かりなのですが、役割のうちいくつかは同一サーバでうけもつことができます。図にするとこんな感じ。


ここでポイントなのが、クライアントOSをリモート接続先として提供しているということ。
クライアントOSはリモート接続が1セッションしか許可されていないので、サーバファームという形で複数の利用者が使用できる環境を提供しているわけですね。

しかし、同時接続する数だけ クライアントOSをHyper-V上に用意しておかなければならないですし、そのひとつひとつにOSライセンス料が発生しますし、CALも必要です。
また、つなぎに行く利用者もPCを使って接続するわけですが、linuxではRDPは最新の7.1はまだ対応していないため、やはりWindowsOSを用意する必要があり、その為のライセンスや管理も必要となります。
Hyper-Vによるサーバファームにしてもディスク容量は差分ディスクで節約するとしても、メモリの割りあてに関しては少し苦慮しそうです。
というのも、ダイナミックメモリがクライアントOSではWindows7Enterpriseか、Windows Vista EnterpriseまたはUltimateしか対応していないので、それ以外のOSの場合には従来通り静的に割り当てるしかないからです。


結局のところ、VDIの導入はコスト削減や運用管理の低減、リソースの効率的利用を目的にする、というよりかは利用者へ新たなサービス提供を目的として導入する、と考えていたほうがよいのかなと思いました。
たとえば、利用者が自分のPCを持ってきた時に、RDWebアクセス提供サーバをDMZに置いておいて、イントラネットにあるサーバファームにつなげてどんな場所でも同一環境を提供する、、とかでしょうか。

まぁ、RDSサーバ環境でこと足りるのであれば わざわざVDI導入はしなくてもよいかもしれませんね。

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