ZabbixはvSphereを監視することができるというver2.2が出るのを今か今かと待ちわび、
英語の勉強ではiPhoneアプリやWebサービスがなかなかおもしろく、
どちらも興味深い。
ある程度 紹介できるネタがたまったら ブログに書きたいところなのだけど、
はたしていつになるであろう(;´∀`)
さて、今回はWindowsイメージキャプチャと展開を取り上げてみようと思う。
Windows標準の機能でイメージの取得と展開は可能なのだけれども、
WDS展開サービスやら、ImageXやら、WindowsPEやらと色々からんでしまうため、
自分の中で結局何が何だかわからないまま 使いきれていなかったので少し整理してみた。
まず、Windowsイメージキャプチャの話が出ると、WDS展開サービスの話がついてまわるのだけど、
WDS展開サービスとはWindows Imaging Format(WIM)ファイルなどのイメージファイルから
多数の端末に対し展開することができる Windowsサーバに標準でついているサービスのこと。
なので特に多数のPCへ展開する必要がない場合には、このサービスは必ずしも準備する必要はなく、
Wimファイルさえあればイメージ展開は可能だ。
尚、WIMファイルはWindowsOSメディア内にもInstall.wimとして存在しているが、
結局のところこれはオリジナルのWindowsOSからキャプチャしたものをWIMファイルとして収録されているということだ。
まっさらなWindowsOSを端末に展開したい場合には、このinstall.wimを使えば良い。
また、編集を加えたものを展開したい場合には、別端末からデータをキャプチャしたWIMファイルを用意すればいい。
Windowsイメージングファイル形式
p://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc749478(v=ws.10).aspx
さて、次に
Windowsバックアップをした時に作成されるVHDファイルとWIMファイルの違いについて考えてみる。
どちらもOSデータをファイル化するという点は同じだけれど、何が違うのだろう?
VHDファイルはVirtual Hard Diskという名の通り、ディスクをまるごと仮想ディスクとして保存するファイルである。
WIMファイルはパーティションごとにキャプチャし、
ブートパーティションをキャプチャする場合には、WindowsPEから起動しキャプチャする必要があることと比べ、
VHDファイルはVSSを使用し、オンライン状態でもキャプチャすることができるという利点がある。
さらに、GUIベースで簡単にキャプチャすることができ、
システムパーティション、ブートパーティションを含んだディスクをVHD化した場合には、
VHDファイルそのものからOSを起動させることもできる。
また、WindowsServer2008R2のWDS展開サービスからはVHDファイルを使っても端末へ展開することができるようになったので、
一見 WIMファイルでキャプチャするメリットはないように思える。
Windows 7 の VHD 形式ファイル利用について
(VHDファイル作成の方法やVHDブートの解説)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/dd875657
しかし、VHDファイルはあくまで既存のマシンに搭載されているディスクを仮想ディスクとしてファイル化するものなので
同一PCに対してのバックアップや復元、仮想マシンでの利用に対しては優れているが、
マスターイメージの生成、管理、展開に関してはWIMファイルに軍配があがる。
利点については以下のサイトに詳しく載っている。
ImageX と Windows イメージング形式 (WIM) を使用した Windows Vista ディスク イメージング
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc507842.aspx
まとめると以下のとおりだ。
■ WIMイメージ形式はハードウェアに依存しない。1つのイメージでさまざまなハードウェア構成に対応することができる。
■ 1つの実ファイル内に複数のイメージを格納することができる。
■ 圧縮とシングルインスタンスに対応しているため、イメージファイルサイズを大幅に減らすことができる。
■ イメージをオフラインで保守することができる。OS特定のコンポーネント、修正プログラム、ドライバなどを直接更新することが可能。
ざっくりとWIMファイルの説明を書いてみたところで
次回は実際にイメージキャプチャ・展開した結果を取り上げてみようと思う。
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